この人から買いたい
みなさまこんにちは。
こぎくでございます。
ご訪問ありがとうございます😊
お盆に壊してしまった下駄ですが、その後の足の診察で、疲労骨折の痕跡と、○○による骨の変形がある、と診断を受けたため、今後は、接地時の足の前部分への衝撃が強い二枚歯の下駄を履くことを諦めました。
一番よく履いていたものが履けなくなってしまったので、下駄箱に残ったのは普段着物用のカジュアルな草履が一足と、あとはよそ行きばかりとなりました。
(ご近所履きのボロボロの下駄もありますが、それはノーカウントで…)
先日、所用で夫と百貨店に出かけた際、ふと思い立って、呉服売り場を覗いてみることに。
たまーになんですが、好きな台と鼻緒を選び、挿げてもらって一万円、という催しをされていることがあるので、運良く遭遇しないかしらん?と思った次第です。
ですが端境期の今、そんな催事があるはずもなく、履き物コーナーは、すみの方に小さくあるだけでした。
しかも、ほとんどがぽってりしたよそ行き草履。(←あくまでも、私にとっては、ですよー!もちろん、それを普段履きにされるお客様も多くいらっしゃいます)
それでも、そこで作業をされていた職人さんと店員さんがお声をかけてくださったので、一応、普段着に合わせる下駄を探していること、足のサイズが23㎝足らずなこと、台は右近か舟形が望ましいことなどをお話ししてみると…
お勧めの台のタイプや形、材質を説明してくださりながら、寸法の合う、足が滑りにくいシコロ貼りの舟形の台を探してくださいました。
これが!
台のデザインがとても好みで!
参考にと出してくださった鼻緒も実に面白く、組み合わせると更に好みのど真ん中♡
思っていた予算よりもお高めでしたが、これ以上好みのものに出会えることはないかもー?
で。
えいやっ!と決めてしまいました(苦笑)
が…
いざ、挿げていただこうと、靴を脱いで足を見せたら、職人さんから待ったが掛かりました!
申し訳ありませんが、お客様の足にはこの台は合いませんわ。長さはちょうどですけど、お客様の足の幅がこの台(Sサイズ…幅も細身)では無理です、逆に足を傷める原因になります。
初めに気がつかんと、えらい申し訳ないことしました。
と。
がぁぁぁん( ;∀;)
そこから、職人さんが探してくださって、長さも幅も合う台を見せてくださいましたが、初めの台のデザインをとても気に入っていた私はもう他のものにはときめかず…
お礼を言って売り場を後にしました(涙)
そのあと、夫とお昼ごはんを食べながら、また船場にでも探しに行くわ〜と話していたのですが…
どうしても浮かんでくる職人さんの顔…下駄の台ではなく、ね。(苦笑)
丁寧に対応してくださったお顔が思い浮かんで来て仕方がないのです。
夫も、ええ人やったねぇ〜って背中を押してくるぅ…(いや、押したっていう訳ではないでしょうけれど、私にとっては笑)
で。
ご飯を食べ終え、お店を出たあと、すぐに戻りました。
百貨店の履き物売り場に。
職人さんと営業さんが、揃って笑顔で、お帰りなさいませ!って。
(まぁ、そうですよね…苦笑)
そ、し、て。
二つ目にお勧めしてもらったものをいただいて帰りました。
市松模様のポップなデザインで、初めはちょっと派手かな?と思いましたが、こうやって見ると、そこまで派手でもないですね。
鼻緒は真田紐。
台が華やかなので、鼻緒はごくシンプルなものを合わせました。
これも職人さんのお見立てだったのですが、合わせた時点で「これ好きー!」に(笑)
右近の台です。
そんなに高さのない下駄なので、気軽に履けそうですね。
木綿着物から紬や、縞大島くらいまで、幅広く合わせられそうです。
老舗履き物店でしたので、木綿着物に合う下駄を探しているなんて言うと相手にされないかも?と思っていましたが、職人さんと営業さんがとてもいい方々で、気持ちよくお買い物できました♪
だからこその老舗なのでしょうね。
紙袋も包装紙も可愛いです♡
ありがとうございました♡
おまけ。
お会計の時にびっくりしたのですが、初めの舟形の台よりもお値段が安く♡
結局、当初の希望から少し高くなった程度のお値段で買えましたー♪
でも、いつかまたお伺いして、ぽってりゆったりなお草履をいただきたいです〜(´∀`*)
こぎく