こぎくや便り

着物と、暮らしと、時々バイク。日常の好きなことを綴ってまいります。

台湾旅行記*観光編

みなさまこんにちは。

忘れた頃にやって来る台湾旅行記続編です。
ちょっと日が空き過ぎですが…
本日は観光編です。

行天宮

行天宮さんは道教の廟で、神様は三国志で有名な関羽

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生涯にわたって五倫八徳を堅守し、君主への忠誠心と義を重んじたため昇天して神様として祀られたそうです。
五倫
父子の親、君臣の義、夫婦の別、長幼の序、朋友の信
八徳
孝、悌、忠、信、礼、義、廉、恥
(写真と説明はパンフレットより)

が、なんと、商売の神様なんだとか…部下への報酬を算盤で公平に分配したことからのようですが…まさかご本人も後生商売の神として崇められるとは思ってもいなかったでしょうねぇ…。

この日は朝9時半頃に到着しましたが、既にたくさんの参拝者が。

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こちらで手と心?を清めていざお参り。

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みなさんお祈りしては何やら床に投げています。水色の服を着たおばちゃん達はボランティアガイドさんだそうで(の割に皆さんご自身もお祈り中ですね)、悩める日本人観光客に日本語パンフレットを持って来てくれました♡(関羽の絵はこのパンフから)

皆さん投げていたのはこれ。

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三日月形をしたこの木片(杯筊)を二つ手に取り、神様に尋ねたいことを念じながら(はい、いいえ、で答えられる質問が良いそう)を投げるのだそうです。3回連続でやるのだとか。
見よう見真似でやってみたところ、なんと1度目で『はい』の目(表と裏の組み合わせ)が!そこへまた近くのおばちゃんが『はい』が一回出たらそれで良いのよ♪と教えてくれました。
行天宮さんに行ったのは、2日目(観光初日)の朝一番。幸先良いですよ〜^ ^

龍山寺

こちらはガイドブックでよく『台北最強のパワースポット』などと紹介されているお寺です。
行く前から期待が高まります♡

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お寺への参道にはたくさんの屋台が出ていました。神様へのお供え物だということで、お参りする前に買って行くのだとのこと。同行してくれた友人が2人分買ってくれて、お参りに向かいました。
ところで、この屋台の写真を撮らせてもらいたかったのですが、店主のおばちゃんに断られました。神様へのお供え物(神様の食べ物)だから、お供えしてお参りが終わってからなら(神様が召し上がったということなので)撮影しても構わない、とのこと。皆さんの信仰心の厚さが伝わりますね。

さて、ようやく中へ。

入り口でお皿を借り、先ほど買ったお供え物を供物台にお供えします。あ、この写真はお参りを済ませた後に撮りましたよ。罰当たりたくないですもんね。

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その後、長いお線香を一束ずつ買ってお参りします…が、こちらのお寺には、仏教の神様と、道教の神様が何人(神様だから、何柱?神道の神様じゃないから人で良いのかな?)も祀られていて、それぞれの神様の前で一本ずつお線香に火を点けてお参りします。
全てのお参りを終えた後は、自分がどんな神様にお会いしたのか、覚え切れていないという…なんとも罰当たりな話ですね(汗)

その後、最初にお供えした物を回収します。
私たちがお供えしたのは、蒸した米を餅型に固めた上に、殻付きの竜眼肉(果物の実)を載せたもの。

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写真のてっぺんの赤い部分に入っています。
お米の部分はその場で食べなくても良いのですが、竜眼肉はすぐに殻を破って実を食べるようにと言われました。殻を破ることで生まれ変わるという意味があるとのことです。
もちろんすぐ実行!生まれ変わりました‼︎きっと‼︎!

ところで、こちらのお寺の周りは下町風情たっぷり。お寺前の広場ではお爺ちゃんお婆ちゃん達がのんびり過ごしていたり、音楽を奏でるグループがいたり。近くの商店街をぶらぶら歩いて食材を見るのも楽しかったです。

九份

言わずと知れた、例のアニメのモデルかも?と有名になった場所です。
(製作側は否定しているそうですね)

ガイドブックでは九份への行き方として、台北市内からバスに乗る、もしくは電車とバスで、と書かれていますが、バス停で列に並んでいると、タクシーの運転手さんがやって来て、九份まで乗合で行かないか?と声を掛けられました。6人乗合で1人NT$200。案内してくれていた友人が、激混みするバスを待つより絶対こちらの方が良い!というので、並んでいた他の観光客さん達と一緒にタクシーに乗って出発。

途中、全く関係無い所でタクシーが止まり、??となっていると、運転手さんがささっと屋台の大判焼き(風のお菓子)を人数分買ってくれて、思わぬところでおやつタイム!

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運転手さんありがとう♡
しかもこの運転手さん、お手製の九份街歩きガイドを下さって、至れり尽くせり。顧客満足のために努力されてます。

おやつタイム含め、一時間ほどで到着。
九份って、めっちゃ山の上だったんですね。しかも階段多い…着いてからの移動がなかなか厳しかったです(汗)

ところで、九份という地名は、昔この地域に九軒の家があったことに由来するのだそうです。
買い物に行くにも下山が必要で大変不便だったため誰かが代表で出かけ、毎回九セット(份の字がセットという意味)買って帰っていたので、九份と呼ばれるようになったとか。

歩き疲れて、例の(という触れ込みの)茶店で一息つきながら日没を待ちます。

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日が暮れて灯りに火がともり出すと雰囲気が激変!

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幻想的です…

映画のモデルだろうと違っていようと、そんな事関係なく、素敵な場所です。
お茶と風景を楽しんで、帰りもバス停で乗合タクシーを見つけて(笑)ゆったりと台北市内に戻って参りました。乗合タクシーオススメです♡

長文にお付き合い下さってありがとうございます。もう少し文章を上手くまとめられればと思いながら、あれもこれもと欲張りなため、こんなに長くなって…
なのに、台湾旅行記、もうしばらく続きます(汗)
どうぞ、お時間ございます時にお読み下さいませ。

こぎく