こぎくや便り

着物と、暮らしと、時々バイク。日常の好きなことを綴ってまいります。

感謝とご報告 『山村若佐紀 上方舞 夏の会』 (後編)

みなさまこんにちは。

こぎくやです。

前編を投稿したら少し落ち着いてしまい、日が空いてしまいました。
(いろいろホッとし過ぎです…燃え尽き?いえ、のんびりした性格ゆえです…すみません汗)
 
ぼーっとしている間に、既に新しい曲のお稽古も始まり、舞台本番のDVDを頂いてしまいました。見るのもドキドキです…はぁ〜

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お稽古は先に進んでいますが、もうしばらく舞台当日の様子にお付き合い下さいね。
 
みなさまにご挨拶を済ませた後、3人は楽屋に戻り、鬘と衣装を脱ぎ、楽屋着に着替えてお化粧落とし!白塗りを落とすのには閉口しました…先日購入した化粧落としを半分くらい使って何度も拭ってやっと白粉が取れて、なおかつビオレのクレンジングシートで拭き取り、最後に石鹸で洗い流す、という…それでも顔がしっとりしているのは最初の下地油のおかげ?
背中や耳の裏など、自分で出来ない場所は、お手伝いとして入って下さっていた姉弟子さんたちが何もお願いせずとも、はい背中やるよ〜と仰って拭き取って下さいます!腕も拭って下さって、一人では随分時間がかかるところを半分くらいで済みました。
他にも、衣装替えをお手伝い下さったり、細々としたことを代わりに済ませて下さったり、緊張をほぐすお言葉を掛けて下さったり…何から何まで、大変お世話になりました。お二人がいて下さったおかげで本当に心強かったです。
静奈さん、K木さん、誠に有難うございましたm(._.)m
私もいつかお手伝いする側に回る機会がございましたら、お役に立てるよう気を配りたいと思います。
 
さて、私達のお片づけと並行して、後半の名取さん方のご準備が進められていました。

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お二人の立ち姿を見るだけでうっとりします( ´ ▽ ` )
 
静和さんの演目は『傾城』。
その美しさに城主が虜になり、のめり込んだあまりに結果、城(国)が傾くという…
お衣装も鬘も独特です。お化粧も普通の芸者姿のものとは異なり、可愛らしさを出すようにまあるく描かれています。
 
静雪さんの演目は『滝づくし』。
様々な滝の様子を表すこの曲では、扇遣いも難しそうで、山村流の師範試験の課題曲にもなっているそうです。
 
お二人が舞台にあらわれるとあちこちからため息が…
だって美しすぎるんです…
 

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この後いよいよ若静紀先生の舞台です。
演目は『新曲浦島』。
男舞なので眉もきりりと力強く引かれています。
 

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海の情景が描写されたこの曲はダイナミックな振りが特徴的で、見ていて心が強く揺さぶられます!舞ってROCKやなと、あらためて思いました。
 
元々バイクとロックが好きだった私が、なぜ上方舞のお稽古を始めたかというと、着付けの師匠でもあった静紀先生のお舞台を拝見して、魂を揺さぶられたから!なのです。
とはいえ、最初は自分の勝手な思い込み(ガサツな自分には上方舞なんて絶対無理!って思っていました)が邪魔をして、実際に入門するまでは数年間見ているだけでしたが。
 
同じように心を揺さぶられた社中のみなさんと先生を囲んで。

 

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無事に社中全員の出番が終わり、ようやくお弁当をいただきました。
この時点で既に夕方5時くらい…
ここまでお腹が保ったのは、朝一でこんな素敵な差し入れを頂いていたからです♡
 

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杉の箱に入った柿の葉寿司!
これがまぁなんと、白塗りをした顔でもおちょぼ口で頂ける良いサイズで、しかもとっても美味しくて♪あなごの柿の葉寿司なんて初めて見ました~
みなさんで出番前に三つも四つもパクパク頂いておりました(苦笑)
こころやさん、お忙しい日にわざわざお越し下さってありがとうございましたm(._.)m
 
 
振り返ってみれば楽しいことばかりで終わった1日でした。
直前まで、当日の朝逃げ出したくなるんじゃないか?とか、終わってからもう二度とお稽古場に顔を出せなくなるんじゃないか?などと心配しておりましたが、なんとか失踪せずに済んでほっとしております。
 
先生の仰ることが理解できずに(しかも分かってない事にすら気付けず…)お稽古がなかなか進まずご心配をお掛けしていたにもかかわらず、直前まで優しく丁寧にご指導下さいました静紀先生には感謝の言葉しかありません。心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
 
また、折に触れお心配り下さった姉弟子のみなさま、また励ましの言葉をお送り下さったみなさま、ありがとうございました。みなさまの温かいご声援が励みとなり、お稽古を続けることができ、本番を迎えることが出来ました。
 
こうして無事に、幸せな初舞台の幕が下りました。
いつになるか分かりませんが、また再び舞台に上がれる日が来ますよう、これからもお稽古に励みたいと思います。いつの日か、みなさまの心を揺さぶることが出来ますように。
 
こぎく
 
着付けのお稽古しています。
詳しくはHPをご覧くださいませ。