こぎくや便り

着物と、暮らしと、時々バイク。日常の好きなことを綴ってまいります。

お着物旅のススメ

みなさまこんにちは。

こぎくやでございます。
 
三寒四温とはよく言ったもので、この頃は寒い日と暖かい日が交互に訪れていますね。寒い日の風も少しずつ和らいで、春が近づいて来ているんだなあと、日々心ウキウキ♡
 
春には旅行を計画されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お着物好きさんでも、旅行には洋服をお召しの方が多いと思いますが、お着物旅は皆さんが思っている以上に楽で、たのしいものです。
 
私こぎくも、先日、梅の香に誘われて、早春の鎌倉へ行って参りました。
一泊二日の着物旅。
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🌟お着物旅のおすすめポイント🌟
①荷物が少なくて済む。
一泊二日ですので、着物、長襦袢(私はウソつき半襦袢に東スカート)、帯、小物類は、ニ日間同じもので通します。
つまり、持ち物は寝間着、洗面具の他は、替えの肌着(肌襦袢+ステテコ)、足袋&足袋カバーくらい!(足袋はもしもに備えて2セット準備)
これにプラスして、持ち歩き鞄には予備の腰紐、風呂敷一枚を忍ばせます。
②上衣の脱ぎ着、持ち歩きが楽。
洋服のコートですと、着るのも脱ぐのも場所を取るうえに、脱いだ物を持ち歩くにも嵩張りますが、羽織や着物コートだと手を大きく広げずとも脱ぎ着できて、平たく小さく折り畳めるので鞄に入れられます。
③草履で足も楽チン♪
もちろん、履きなれたもので、というのが大前提ですが、指先が圧迫されず、足裏が正しく地面を蹴って歩けるため、疲れにくく、身体にも優しいのです。
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マイサイズの履物を選びましょう^^
 
①②③は物理的なメリットでしたが、これに加えて、
④長時間着物で過ごすことで、着物に慣れて、身のこなしが変わってきます。
⑤おばあちゃん方や、外国人の方々に好かれます(笑)
写真をリクエストされることも♪今回も通りかかった外国の方に"Wow beautiful!"とお声かけて頂き、記念撮影をしました^^
写真を撮って欲しい訳では無いですが、少しでも日本を紹介出来れば嬉しいですよね。
 
🌟お着物旅の不安🌟
☘一番の不安は、やっぱり朝の着付け時間?
♥準備で時短
着物、襦袢、小物類は枕元に、着る順、使う順に並べておく。それだけでも着付けが楽になりますよ。
宿がホテルなら、着物類はハンガーで吊るして、紐類を一緒に掛けておくのも良いですね。
♥帯で時短
お太鼓結びが不安なら、半巾帯で楽チンに!リバーシブルなら翌日は別柄の面を使えば気分も変わります。お太鼓好きさんには、二部式の作り帯があると便利です。
♥帯で時短したら...更なるメリットが付いてきます。
半巾帯ならペタンコ結びで長時間の移動中、どれだけもたれても気にならないですし、二部式なら新幹線の中でお太鼓部分を外すという奥の手もあります(笑)
 
☘足元が不安?
履きなれた草履で足指楽チン♪とは書きましたが、長時間歩くのはやっぱり心配...という方もいらっしゃるでしょうね。
♥今は低反発クッションの草履も出ていますし、普段から足に合った歩きやすい物を探しておくと、旅先でも安心して歩けます。
♥足袋を長時間履くのはしんどい、という方には、指先がもっとゆったり出来るように、五本指靴下と足袋カバーで足袋を履いてるように見せる裏技も。
♥ポップな着こなしがお好みの方なら、コーデが合えば、地下足袋スニーカー(⇒こんなの)や、いっそほんまもんのスニーカーを履く、という選択肢もあり!
裾を短めに着て、足もとをコーデのポイントにすれば可愛いかも^^♪
この点については、異論おありの方が多いかもしれませんが、足が痛くてはせっかくの旅も十分に楽しめませんし、足の具合とお好みとの兼ね合いで、ご自身の楽な物を選ばれれば良いと思います。
 
今回の鎌倉旅には、そろそろお別れかな?というほど長くお世話になった草履を選びました。履き潰すつもりで行けば、汚れても気になりませんものね。ひたすら階段と坂道を登り下りして(鎌倉って山だったのね…)、1日の歩数が二万歩以上!帰宅してからしばらくは筋肉痛でしたが、足裏の痛みもなく(疲れると足裏が腫れるのです...涙目)すんなり回復出来ました。
 
みなさんにもっとお着物旅を楽しんで頂きたいな~と、そんなことを考えながら帰途に就きました。
この春の旅行には、お着物を着てお出掛けされてはいかがでしょうか。
 
こぎく
 
着付けのお稽古・着付けのご依頼承っております。
詳しくはHPをご覧下さいませ。