こぎくや便り

着物と、暮らしと、時々バイク。日常の好きなことを綴ってまいります。

粉浜で落語と浄瑠璃の会*着物で帝塚山無学へ

みなさまこんにちは。

こぎくでございます。

ご訪問ありがとうございます😊

 

先日の同窓会の翌日、地元、住吉は帝塚山無学へ。

 

帝塚山無学は、故・六代目笑福亭松鶴師匠の住居跡を改装した小さな寄席小屋です。

鶴瓶師匠のサイトに詳しく記載されています⇨笑福亭鶴瓶公式サイト「つるべ.net」

 

この無学亭に初めて浄瑠璃の方がご出演とのことで、どんな会になりますやら?と、興味津々のお出かけしてきました。

 

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落語・・・笑福亭枝鶴、笑福亭鶴太

浄瑠璃・・・竹本小住大夫

三味線・・・鶴澤清公

 

浄瑠璃は、三味線の音に合わせて、太夫さんが物語の筋や台詞を語る芸能です。

人形劇と合わせて行う人形浄瑠璃文楽など)が有名ですね。

 

文楽の公演は何度か観たことがあり、義太夫さんの声の艶や迫力、三味線の音の響きに感激して、またいつか…と思っておりましたが、身辺バタバタするうちに、劇場に足を運ぶ機会をなかなか作れず、ずいぶん遠ざかってしまいました。

が、なんと、地元で、しかも無学で聴けるだなんて♡

しかも落語は渋くてカッコいい枝鶴師匠♡

 

会場に着くと

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暖簾の向こうに私服姿の枝鶴師匠と、目にも涼しげな白地浴衣を着たこころやさんがお出迎えくださいました。

 

開場時間五分後に入ったのですが、既に席の半分以上が埋まっていました。

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60〜70人で満員としていると仰っていましたが、この日も満員御礼とのこと。

皆さんが楽しみにしている様子が熱く伝わってきました。

 

***

 

•「色事根問」 笑福亭鶴太

•「蛇含草」     笑福亭枝鶴

• 素浄瑠璃「傾城阿波の鳴門より巡礼歌の段」   竹本小住大夫、鶴澤清公

仲入り

•「対談 三味線あればこそ」

•「遊山船」    笑福亭枝鶴

 

開口一番の鶴太さんは、枝鶴師匠のお弟子さん。

出てくるなり『みなさん、始まりましたよ〜心の準備は出来てますか?僕は出来てません〜』…って!えー!?(笑)

 

落語好きのお客さんにはお馴染みの話二つがあり、いよいよ浄瑠璃が始まります。

 

幕が上がると、小住大夫さんの朗々たる声色、清公さんの三味線の迫力にぐっと引き込まれ、劇場ではイヤホンガイドや字幕を追っていましたが、それが無くても台詞の一つひとつが、意味のある言葉としてすんなり耳に入ってきました!

 

詞章のコピーや、イラスト入りの分かりやすいパンフレットも配って下さっていました。

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初めて浄瑠璃を聴くお客様にも、楽しんで頂こうという細やかな心配りですね。

 

対談では、寄席三味線を弾いていらした、勝正子師匠もお出ましになり、寄席三味線と浄瑠璃の三味線の違いの説明や実演から始まりました。

寄席三味線は長唄三味線と同じもので、浄瑠璃の三味線は太棹と呼ばれる、低く大きな音が出るもの。

どおりでど迫力で胸に響いてきました!

 

後半はお互いの公演での裏話などなど、非常に興味深いお話を聞かせてもらえて大満足!

ですが、内容は口外厳禁とのことなので(笑)悪しからず。

 

お開きの後は、本日の主役によるお見送り♡

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左 竹本小住大夫

右 笑福亭枝鶴師匠

 

はぁ〜素敵な会をありがとうございました♡

 

今回のタイトル、『粉浜で〜』とある通り、お二方とも粉浜ご在住…だったはずが、なんと、小住大夫は他所へ宿替えされてしまったのだとか…あらまぁ残念。

 

と、心配していたら、第二回も開催してくださるそうです!

もちろん粉浜で!

楽しみがまた増えました♪

 

***

 

この日の着物

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綿麻の縮に秋草模様の夏帯を合わせて。

 

この着物、少し面白いものなので、短いですが別の記事でご紹介いたしますね。

(頑張って早めに更新しますー!)

 

 

こぎく